あずきやいんげん豆には人体に不足しがちなビタミンB群やビタミンEが含まれています。その中でもビタミンB1は、体内で糖質が分解され、エネルギーに換わる時に欠かせない栄養素。しかも疲労を回復するだけでなく、皮膚に抵抗力がつき、美肌を保ちます。また「発育ビタミン」と呼ばれるビタミンB2は脂質や炭水化物代謝を促し、皮膚や爪、頭髪の健康維持に必要不可欠な栄養素です。ビタミンEは「老化防止のビタミン」と呼ばれ、その抗酸化作用により体内の脂質が酸化してしまうのを防ぎ、細胞の健康維持を助けてくれるんです。こうした豆に含まれるビタミンは、脳年齢や肌年齢を若々しく保ってくれる強い味方なんですね。

　 あずきやいんげん豆にはカリウム、カルシウム、鉄や亜鉛など、現代人の食生活で不足しがちなミネラルが豊富に含まれていることを知っていましたか？ミネラルは、私たちが生きていくのに必要な生理作用、酵素作用、代謝調節作用等と密接に関係しています。例えば、カリウムはエネルギーの代謝やホルモンの内分泌を促し、鉄は貧血予防、亜鉛は味覚や嗅覚障害の改善に効果があります。また、カルシウムは丈夫な歯や骨を作りだす大事な要素。身体の細胞の多くの働きや活性化を助けるだけでなく、出血時の血液凝固にも効果を発揮しているんですよ。

　 豆にはたっぷりの食物繊維が含まれていて、その量は食品の中でもトップクラス！特にあずきやいんげん豆には100gあたり約20gの食物繊維が含まれていて、さらに加熱調理することにより1.5倍から2倍まで増加します。食物繊維は抗便秘作用や大腸がんを予防することが知られており、あずきやいんげん豆の食物繊維にも整腸作用やそれに伴うコレステロール低下作用があることがわかっています。食物繊維の1日あたりの摂取目安量は成人で20〜25gと言われていますが、厚生労働省の国民栄養調査では、現代の日本人の食生活ではたったの15g程度しか摂取できていないという結果が出ています。つまり、普段の食生活に25〜50gのあずきやいんげん豆料理を加えるだけで、不足分の食物繊維を十分補えちゃうというわけなんです！

　体内に取り込まれた酸素は、代謝やストレスによって「活性酸素」という不安定な物質に換わり、体内の脂質を酸化させたり、たんぱく質を変性させたりして、身体を錆びつかせてしまうことがあります。植物等に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、このような活性酸素の悪影響を軽減する効果が知られています。豆には種類によって種皮に様々な模様や色が付いていますが、この色成分にはポリフェノールが含まれていて、特に色豆と呼ばれるあずきや金時豆などは高濃度で、抗酸化作用を促すことが最近の研究で報告されています。このようなポリフェノールを含む食品を積極的に食べることで、動脈硬化や心臓病の予防、抗アレルギー、免疫増強、生活習慣病の予防など様々な効果が期待できるんです！