十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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新緑に陽が差し春風が吹く5月、新年度となり新メンバーを迎えますます活気づくLANDサークルのキックオフイベントが開催されました。初々しい緊張感のなか熱意に溢れたイベントの様子をレポートします。

司会進行を務めるのはLANDコーディネーターの山口さん。この日LANDに集まった参加者はサークル生と帯広畜産大学の学生などの見学希望者を合わせた総勢20名。この春加入した新メンバーや見学者にとっては初めてのイベントとなるため、司会の気合も十分にイベントが始まります!

LANDコーディネーター山口さん

LAND & LANDサークルとは!

まず、山口さんからそもそもLANDとはどのような場所なのか、LANDサークルとはどのような活動をしているのか、参加者へ向け説明があります。

公益財団法人とかち財団の事業創発支援部が運営するここLANDでは、起業支援や事業の創発支援などを行っています。「十勝に於いて挑戦する人が溢れる活力ある地域になってほしい」との想いで日々の業務に取り組んでおり、その一環として、学生の起業支援にも力を入れています。そして、2023年4月に十勝在住の学生(大学生、短大生、専門学校生等)向けのコミュニティ「LANDサークル」がスタートしました。LANDサークルは、学生が『安心して挑戦できる場所』として、自身の興味関心のある分野や好きなことをビジネスにつなげることを目指しています。学生の持つさまざまな悩みやネットワーク不足などの不安要素を解消し、ビジネススキルの向上支援とビジネスへのチャレンジをサポートをするのが役目です。

LANDサークル生には、課題解決力・新しい発想を生み出す力・リスクを恐れずに挑戦する精神など、起業家精神(アントレプレナーシップ)を身につけてほしいと山口さんは想いを伝えます。昨今、社会での活躍を期待し学生のうちからアントレプレナーシップを培うことが全国的に重要視されています。
LANDサークルでは、”好きなことや興味関心ごとからさらに一歩を踏み出し、より社会やビジネスにつなげる挑戦をする力” をアントレプレナーシップと位置付け、挑戦する過程で課題解決力・実行力・継続力などを身につけた人材育成をしています。

自身の興味関心ごとや課題に対し、何をどう進めたら良いのかわからない学生も多いのではと思います。LANDサークルは挑戦心のある学生同士が切磋琢磨しながら心強いサポートが受けられるコミュニティと聞き、参加者の眼差しは真剣さが増します。

LANDサークルの活動をご紹介!

では実際にLANDサークルではどんな活動をしているのか、山口さんから参加者に向け昨年度の活動がいくつか紹介されました。

BAR LAND

LANDをBARに仕立て、地域のプレイヤーや起業家などの講話からヒントや学びが得られる一夜限りのトークイベント。ゲストの講話だけではなく、会話を通じて参加者自身の挑戦や課題、悩みなどを相談する機会にもなり貴重な時間になりました。

他地域の学生と連携した4日間のイベント

2023年、東京の情報経営イノベーション専門職大学(通称:iU大学)と連携したこのプログラム。『十勝の地域資源を使い5年で1億円の利益を生みだす』というテーマで、iU大学の学生とLANDサークル生でチームを組みビジネスプランを考案。プログラム最終日には審査員の前でプレゼンも行われ、経営を専攻で学ぶ学生との交流はサークル生にとって大きな刺激になりました。

イベントの実施レポートはこちら

爆風〜十勝で新たな風を巻き起こす若きイノベーターが大集合〜2024

十勝をはじめ札幌・東京など各地で活躍する学生イノベーターがLANDに集結し、活動プレゼンや参加者同士が交流するイベント。参加者の心の中に最も強い爆風を巻き起こしたプレゼンター1名が『爆風オブ・ザ・イヤー』として参加者投票で選ばれます。同世代によるリアルな声を聞くことができるこのイベントは、参加者の活力になりました。

イベントの実施レポートはこちら

活動紹介のあとには、2024年の『爆風オブ・ザ・イヤー』に選出された蓮見大聖さんのプレゼン映像を実際に見る時間が設けられ、キックオフ参加者の今後のビジョンもより具体的なイメージに繋がります。

R6年度LANDサークルの活動プラン!

続いて、R6年度のLANDサークルの活動プランが紹介されました。

本日キックオフでスタートを切ったLANDサークル。2024年6月には今日の参加者が発表者となり今年度の活動宣言を行うイベント「ファーストピッチ」を予定しています。人前で話す機会を重ねることで少しずつプレゼン力が身についていくため、LANDサークルでは発表の機会を大切にしています。まずは自分の活動や興味のある分野を発表するこのイベントでは、実際に活動をスタートさせている先輩たちのプレゼンも見られます。

その後は、月1回の全体ミーティングをベースに、自身の興味関心ごとをビジネスに繋げるために必要な知識やマーケティング などを専門家からレクチャーしてもらう『ビジネススキルアッププログラム』、北海道の他地域の大学と連携した4日間のプログラム、さらには2024年12月下旬には一年間の集大成として、今年度の活動を報告するビジネスプランコンテストを開催予定。今年度もビジネスに特化した活動プランが盛り沢山に組まれています。

サークル活動の Next Step!

LANDサークルは、起業を目指す学生のために次なるステップのサポートも行っています。山口さんからは、とかち財団が実施する、5ヶ月間にわたり毎月4万円(総額20万円)の返済不要の奨学金を支給して、事業の実現化をサポートするプログラム『とかち財団学生起業家育成奨学金(LAND奨学金)』や、札幌や東京など他地域で実施しているビジネスプログラムなど、全国各地で実施しているプログラムが紹介され、ぜひ挑戦してもらいたいと想いを伝えました。

コミュニティマネージャーを加えた新LANDサークル体制!

今年度からの新たな取り組みとして、LANDサークル生だけでなくLANDスタッフと共にサークルを運営する『コミュニティーマネージャー』も募集しています。コミュニティの運営やマネジメント、イベントの企画、他にもSNSやホームページ運用などに興味がある学生の参加を募っています。

帯広畜産大学3年 山形紫野さん

現在、コミュニティマネージャーとして活動している帯広畜産大学3年の山形紫野さんからも、『企画やスケジュール管理等のマネジメントに興味のある方はぜひ一緒に活動してほしい』と声をかけました。

実は私って・・・ 参加者による自己紹介タイム!

つづいて、参加者による自己紹介タイムが設けられました。お題は『実は私って〜なんです!』。初めて顔を合わせる学生も多いなか、実は人前で話すのが苦手という学生や、実は私お金が大好きなんです!と、ビジネスに意欲的な学生など個性豊かな自己紹介が続きます。

帯広畜産大学3年 中原葉南さん

帯広畜産大学3年の中原葉南さんは、大学では肉牛サークルの部長を務めているそう。十勝和牛をさらに有名にしたい!肉牛の可愛さをもっと多くの方に知ってもらいたい!という想いでLANDサークルに参加されたそうです。

左:帯広畜産大学2年 佐藤 日奈子さん 右:帯広畜産大学2年 村上友希奈さん

帯広畜産大学2年の佐藤日奈子さんと村上友希奈さんは、障害者と一緒に農業をする機会や障害のある方が農業をできる場所の構築を目指しLANDサークルに参加されたそうです。

他にも、なめし革を製造し動物の毛皮を保存する活動をしていきたいと意気込む学生や、LGBTの問題に向き合う活動をしている学生も。中には、将来の夢が決まっておらずLANDサークルを通して見つけていきたいという声もあり、想いは違えど自分自身と向き合う前向きな気持ちが伝わります。

イベントの最後は交流会!

最後は、ピザパーティーと題した交流会が始まりました。イベント開始時には緊張気味だった参加者たちにも美味しく楽しい時間に笑顔が溢れます。

本日のキックオフイベントは、参加学生のLANDサークルに対する理解が深まり今後のビジョンを共有する会となりました。これからの一年、互いに刺激を受けながら飛躍していくであろう学生たちに改めてエールを送り、イベントは締めくくられました。
最後に、このレポートを見ていただいている皆さんに、LANDの山口さんから「LANDサークル生・コミュニティマネージャーは、絶賛参加者募集中です!チャレンジ精神溢れる学生のご応募・ご連絡をお待ちしております!」とのメッセージをいただきました。

LANDサークルに入りたい、話を聞いてみたいなど、少しでも興味がある方は以下のリンクからお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

LANDサークルに関するお問い合わせはこちら