2020年11月26日、「ちくだいスタートアップ体験プログラム」の第5回が開催されました。前回に引き続き『コンビニと帯広畜産大学で産学共同の新商品を企画する』という課題と共にコンセプトとテーマの違い、ネーミングやキャッチコピーの重要性について学びます。
「ちくだいスタートアップ体験プログラム」とは
本プログラムは帯広畜産大学の学生を対象に、ビジネスを一から立ち上げる「スタートアップ体験」をしてもらう事を目的に、全8回にわたる内容で構成。最終的な目標として翌年2月開催予定の「ビジネスプランコンテスト」に向け、帯広畜産大学、帯広市、とかち財団LANDの連携事業として実施されます。
前回同様、オンラインでの講義になりました。配信スタジオのLANDから、講師を担当する株式会社NKインターナショナルの二宮さんが「宿題はどうですか?」と画面を通じて参加学生に声をかけます。
二宮さんから「考えてきた自分の宿題に照らし合わせながら聞いてほしい」との言葉を受けて、講義がスタートしました。「コンセプトとテーマの違い」、「ネーミングの重要性」などについて、実際にある商品を例に説明されます。またNKインターナショナルのアパレル事業を立ち上げた経緯、体験談も紹介され、コンセプトやキャッチコピーを作るうえでの考え方について学びました。
学生からの発表を前に、“講義の内容を踏まえて自身のプランを見直す時間”が設けられます。ここまでの感想や質問を尋ねられた学生からは、「商品の強みを追加したい」、「コンセプトが抽象的だったので掘り下げたい」、「コンセプトとキャッチコピーがごっちゃになっていたので直したい」といった声が聞こえてきました。
前回の講義から考えてきた、商品企画のコンセプトやネーミング、テーマ、キャッチコピーをひとりずつ発表します。学生の皆さんは企画の再考に悪戦苦闘しつつも、講義をしっかりと受け止めて熟考した様子が伺えました。
学生それぞれの発表に、講師陣の二宮さん、株式会社グロッシーの北村さん、株式会社エントライズマネジメントの野村さんから、企画内容についての感想やアドバイスが寄せられます。全員が発表を終えると、講師の二宮さんから「今日受けたアドバイスで、それぞれの商品企画を完成させて送ってください」と宿題が出されました。
後半は、十勝・清水町で食品の生産や商品開発・販売を手掛ける株式会社A-Netファーム十勝の森田里絵さんから、自社の事業を例に「6次産業化への取り組み」について学びます。
小豆のネット販売を始めとした自社の取り組み、お客様との出会いから多くのことを学んだ体験、経費計算や自身で商品を値付けする重要性などを説明します。また、これまで達成してきた目標や、新たな目標に向かって取り組んでいることが紹介され、森田さんは「世界一の小豆の母ちゃんを目指して、これからも頑張ります!」と締めくくります。受講した学生からは、「商品を買いたくなった」、「付加価値が及ぼす値段への影響を聞いて、自分も頑張れると思った」といった感想が寄せられました。
次回のプログラムでは、過去のワークでも何度か触れることがあった“商品の値決めやお金”をテーマに講義が行われます。アイデアだけでなく、ビジネスにおける「お金」について何を学び、それがどのように今後のプランに活かされていくのか? 次回以降も目が離せません!