十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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2019年9月1日に実施された、プログラミング1日体験会「Step up Next」のレポートをお届けします!

十勝の若者に起業家マインドを醸成する目的で実施された本会。帯広市が2016年から始めた取り組みの一環で、これまで30歳以下の方を対象にワークショップや若手起業家の講演などのプログラムを実施してきました。4回目となる今回は、帯広市ととかち財団との共催でプログラミングによる開発体験が実施されました。対象は、十勝管内在住または在学の中高生
企画・運営は、全国で国内最大規模の中高生向けIT教育を行うライフイズテック㈱が担当。多数のコラボレーション実績がある同社ですが、道内の自治体とのコラボレーションは初めてなのだとか。

午前9時前、この日の会場「LAND」に、少し緊張した様子の参加者達が集まりました。
参加者は、4コース(iPhoneアプリプログラミングコース、Unityゲームプログラミングコース、WEBデザインコース、映像制作コース)から希望のコースを選択し、5~6人ずつ9チームに分かれて着席します。

定員いっぱいの42名分の席が埋まり、いよいよスタート!
司会は、ライフイズテック㈱のシンペーさん。軽妙なトークで、会場を沸かせます!

続いて、帯広市商工観光部商業まちづくり課の田中さんが、本会への想いを語ります。

「本会は、共感から生まれた十勝初の試みです。今日の体験を糧に、新しいことにチャレンジしてほしいと思っています!」

次に、AIの活用により人手不足を解消した事例が動画で紹介されました。

テクノロジーの可能性が分かりやすく示され、参加者達の開発意欲が刺激されたように見えます。
共通認識を持ったところで、今度は自己紹介!

参加者を指導する大学生スタッフの皆さん。明るく楽しい自己紹介に、会場の空気が一段と温まります。いよいよ開発かと思いきや… “頭の体操”が始まりました!

パスタでタワーを作ってマシュマロをのせ、チーム毎にその高さを競います。制限時間は14分!最初に高さを決めて少しずつ強度を与えるチーム、強度重視で慎重に進めるチームなど、戦略は様々です。どのチームも、残り時間が少なくなるに従い声が大きくなり、コミュニケーションが活発に行われていました。

そうして、あっという間にタイムアップ!

計測まで持たず崩れるタワー、傾きながらも堪えるタワー…

計測・順位発表の後、プログラミング作業を控えた参加者達にメッセージが伝えられました。

「パスタタワー成功のコツは、まず “小さな記録”を作り、そこから足を強く高くしていくことです。つまり、最初の一歩を踏み出せたら大丈夫。結果がついてくるのです!それでは、開発を始めてください!」

一斉に始まった開発!参加者達に、戸惑う様子はありません。
プログラミング経験者はもちろん、パソコン操作に慣れていないはずの参加者も作業に没頭!驚異的な習得スピードと、高い集中力に脱帽です。

午後からは、起業準備WEBデザイナーの小林友美さんによる講演会が行なわれました。
進路選択の失敗談や、“パソコンで仕事をする”ため独学で学んだこと、起業後も実績を出し続けてきた経験談が語られました。

「これからの10年間を、誰も予測できないはずです。自分の“やってみたい”という気持ちを大切に、楽しんで続けていくことが、良い結果をもたらします!」

講演を熱心に聴いていた参加者達。開発再開後も、タイムリミットの16時まで集中力を保ち続け、参加者同士で教え合う場面や刺激を与え合う姿が見られました。

最後に、テクノロジーが対立関係にある人々の間に交流を生んだ海外の事例が紹介されました。

「テクノロジーは人を楽しませることができるし、幸せにすることもできます。プログラミングは、パソコン1台でどこでもできます。皆さんには、世界を変えるチャンスがあります!」

深い余韻を残し、本会は終了となりました。
帰路に着く参加者達は、達成感に満ちあふれた表情!感想を聞かせてくれました。

「とても楽しかったです!中学生の頃からプログラミングが好きでした。将来は、プログラマーになりたいです!」
「持ち帰ったデータを、自宅で作り込みたいです!」
「もっと勉強して、自分の思った通りに表現できるようになりたいです!」

次世代の可能性に衝撃を受けた本会。ここで踏み出された“一歩”が、十勝のより良い未来につながることを期待せずにはいられません!