十勝・帯広市でこれまで3期にわたり開催されてきた事業創発プログラム「とかち・イノベーション・プログラム(以下、TIP)」。2018年6月9日に開催されたプレイベント「meet up!!!」のレポート④をお届けします。
わたしはひつじ合同会社(仮)の伊藤さんは2017年のTIP3に参加。たまたま居酒屋で居合わせた方に職業を聞かれ、仕事の話をしたことからTIPに参加したとのこと。何がきっかけになるかは人それぞれですね!
TIP3では認知症グループホームを運営する松山さん、看護師で産業カウンセラーの山崎さんとチームを組んで「とかちのブランケットプロジェクト」を発表。
介護施設で生活をするお年寄りの方と共に、十勝産の羊毛を使用した一生モノのブランケットを製造販売する事業。現在、リサーチと試作作業を進めている。当初は個人事業として進め、メンバーに協力してもらおうと思っていたが、メンバーそれぞれの得意分野で事業を補完していこうということで、合同会社の設立を目指して準備しているとのこと。
喜多さんは2016年のTIP2に参加し、現在、食を豊かにするスポーツ下宿「下宿home」を経営し、学生アスリートをサポート。
高校入学から卒業まで、安心安全にスポーツ活動が行えるような環境の構築を目指し、専門家による身体・心理面のサポート、管理栄養士による栄養サポートを実施しているとのこと。
「飲食店の勤務経験から新しいことにチャレンジしたいと思っていた中で、下宿事業を考えていた。スポーツをテーマにしていこうという点はTIPに参加する中で見出していった」そうです。食事内容や取り組みはFacebookやInstagramで発信中。卵やお肉、小麦粉の仕入れ先を探しているとのこと。
続いて、2015年のTIP1、2017年のTIP3に参加したグラフィックデザイナーの真浦さん。
TIP3で作り上げた観光コンテンツ「MUON」について発表。
「アドバイザーや運営側の皆さんには『魅力がない』『高すぎる』などさんざん言われました。ですが、多くの人にとって魅力のなさそうなこの商品が一件でも売れれば、『何もないことへの価値』という、言葉や形・視覚では表現できないものが事業化できるということを実証できると思った」とのこと。
思い描きながら、なかなか形にできなかった観光事業を事業化できたのは、TIPの縛りである「誰かと一緒にやる」ということが影響しているそうです。「これから参加しようと考えている方は、『できるところまでやる。できなくなったらやめる』そんな気持ちで参加してみることをおすすめします」。詳細はTokachi Field Optionsにて。ショートムービーも見られます。
中学3年生の時に(!)TIP1に参加し、2017年のTIP3にも参加した山本愛優美さん(現在、高校3年生)。
学校の垣根や世代を超えた「超学校祭」の実施をTIP3で発表。高校生が運営主体となり、街を遊びの場にしたアクティブラーニングを実践したいとの構想です。
2018年7月29日(日)に帯広市中心部、ホコテン・広小路商店街で開催予定。十勝人おなじみの「インデアンカレー」のオリジナルテーマソングを競い合うバンドコンテストや、書道部や美術部が飲食店とコラボしたオリジナルメニュー作成、小中学生を対象とした高校の制服試着体験などを実施予定。
現在、準備を進めると共に、協賛企業を募集しているとのこと。最新情報は超学校祭公式twitterをチェックしてください。
次回も引き続き、参加者による事業プレゼンテーションの模様をお届けします。
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とかち・イノベーション・プログラム2018(TIP4)
●募集案内/プログラム概要(PDF)
●応募フォーム
※募集期間:2018年6月9日~7月5日まで