2015年から毎年開催されてきた事業創発プログラム「とかち・イノベーション・プログラム」の第4期が、2018年7月からスタートします。本プログラムのスタートに先立ち開催されたプレイベント「とかち・イノベーション・プログラム(以下、TIP)meet up!!!」のレポートをお届けいたします。
開会前に、とかち・イノベーション・プログラムに事務局として参加している、帯広市商業まちづくり課の田中さんが「14の事業者さんが悩みながらも進んで来た、リアルな現場の声に耳を傾けて熱量を肌で感じてもらいたい」とのコメント。
司会は帯広市商業まちづくり課の中田さん。
「なぜ今『とかち・イノベーション・プログラム』なのか」と題し、TIPが目指していることについて、企画運営を支援している(株)野村総合研究所 2030年研究室の水石さんが説明。
水石さん:異質な切り口で社会課題に挑み、社会に驚きや感動をもたらしているような革新的な経営者 “革新者”とのコラボレーションで、夢のある、挑戦しがいのある、クレイジーな事業を、一つでも多く作り出していこう、というのが、イノベーションプログラムの狙いです。
十勝管内で新たに立ちあがった会社の数の推移が示される。2017年には266の会社が設立。
水石さん:新規創業が増えていて、さらに史上最高の数を記録するということはすごい。十勝はポテンシャルが大きい地域。この勢いを加速させるため、TIPを更に進化させていきたい。十勝のために、挑戦しがいのある、夢のある事業を、ひとつでも多く、一緒に生み出していきましょう。
続いて、主催者の帯広信用金庫 営業推進部 経営コンサルティング室室長の三品さんから、これまでのTIPについて説明。
三品さん:きっかけは「地方創生」。これから、熾烈な地域間競争が始まる。十勝はどうする?という問いかけをしていたところ、イノベーション・プログラムを開発した野村総合研究所の齊藤さんから提案があった。「東京の野村総研が何をしに来たんだ?」と、最初は敵意に近い感じを抱いていましたが(笑)、話をしていくうちに打ち解けて今に至っています。
2015年にTIPをスタートするにあたっての3つの言葉として、三品さんがあげていたのが下記の言葉。
「同質のムラ社会からイノベーションは生まれない。異質なものに触れ、かき混ぜることで全く新しいものが生まれる」(帯広市 米沢市長)
「地方創生には、時間がかかっても自ら仕事をつくる『経営者』の創造が必要である」(野村総研 2030年研究室 齊藤室長)
「TIPは壮大な社会実験である。まずはどんな人が集まり、それぞれ何を考えていて何をしたいのか、君はそれを全て受け止め、考えなさい」(帯広信用金庫 増田理事長※当時)
TIP1(2015年)は73名の参加者の中から、12のチームが生まれ、10の事業構想が発表された。
革新者として、スノーピークの山井社長、スペースマーケットの重松社長、コッコファームの松岡会長なども参加し講演。このTIPをきっかけとして十勝を頻繁に訪れるようになり、十勝で事業展開する革新者もいる、とのこと。
TIP2(2016年)は募集方法を変え、チームで応募する形式で、登録チームが5、人数が16人だが、関わった方の数はのべ200人以上。
革新者として、MATCHAの青木社長、GRAの岩佐社長なども参加。
TIP3(2017年)は参加者115人。13チームが事業構想を発表した。
いわた書店の岩田社長、日本環境設計の岩元社長、筑水キャニコムの包行会長などの革新者が参加。レオスキャピタルワークスの藤野社長の講演なども開催。
三品さん曰く、「挑戦する人たちが集まり、それが大きな渦となって、他の地域の人たちを呼び込んでいく、巻き込んでいく、そんなプログラムにしていきたい」とのこと。
次回レポートでは、これまで3期にわたって開催してきたとかち・イノベーション・プログラムの参加者の発表をお送りします。
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とかち・イノベーション・プログラム2018(TIP4)
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