十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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2022年1月18日「十勝管内地域おこし協力隊員向け起業創業セミナー」が開催されました(主催:十勝総合振興局、公益財団法人とかち財団、共催:フードバレーとかち推進協議会)。「十勝一丸となった事業活動・起業等の活性化」と掲げられた本セミナーでは、十勝管内から集まった地域おこし協力隊員同士の交流の場を作るとともに、行政支援施策や起業事例を学ぶことで事業活動の加速化・起業の促進を図り十勝の魅力向上や地域経済の活性化に繋げるのが目的です。

会場のとかちプラザ大集会室に続々と関係者が集まります

北海道十勝総合振興局 地域創生部地域政策課長 千葉敬貴さんから、「隊員同士積極的に交流し、お互いを知るきっかけの場にしてほしい」「ぜひさらなる地域活性化に繋げてください」と開会の挨拶が行われ、「十勝管内地域おこし協力隊員向け起業創業セミナー」が始まりました。

講演「今すぐに始められる起業準備」

会場の地域おこし協力隊員に向けて、「今すぐに始められる起業準備」の講演をするのは中小企業診断士の原口勝全さん。長く続く企業には必ずあるという「そのビジネスの強み」を起業前に分析することが重要と述べ、経営に関する理念/方針/戦略を決めてビジネスにどう活かすかを架空の企業で具体例を挙げながら紹介しました。またビジネスの要因を、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)に分ける「SWOT分析」についても説明。ほかにもマーケットを確認すること、どこかに相談する際は未完成の事業計画書で持ち込むことの重要性について語りました。

事例紹介「地域資源を活かした協力隊の起業」

地域おこし協力隊から実際に起業した事例を紹介するのは、株式会社ciokay(チオカイ)代表取締役の森健太さん。元浦幌町地域おこし協力隊員で、現在は同町でハマナスを原料とした化粧品の販売事業を手掛けています。町の花・ハマナスを使用して新しいビジネスを作るに至った商品開発のストーリーを写真で紹介。また商品のパッケージデザインなど、地元子どもたちの絵を採用したことに触れ「未来の子どもたちの希望になれば良い」と取り組みについて語ります。その後は、とかち財団の浜田さんからのインタビュー形式で、十勝に移住して来たときの苦労や、協力隊員のうちに起業に向けて準備しておくことなど、会場の協力隊員たちが聴きたいエピソードも多数紹介されました。

グループディスカッション

講演が終わり、会場のテーブル・A~Gのグループに分けられた地域おこし協力隊員同士で意見交換を行います。冒頭で帯広市経済部観光交流室観光交流課 主査の佐々木悠太さんから「意見交換としているが、“仲間を作る”という目的で交流してほしいです」と意図が伝えられました。グループディスカッションの時間が終わると、各グループでまとめられた質問や意見を発表し、本日の講師とトークセッションが行われました。

起業のための支援施策紹介

本日のメインセッションが終わり、今後十勝で活躍していく会場の協力隊員を支援する施策の紹介が行われました。

経済産業省等の支援施策
帯広市経済部観光交流室観光交流課主査 佐々木悠太さん

起業等のための融資
日本政策金融公庫帯広支店国民生活事業融資課長 原田雅也さん

北海道の支援施策
北海道十勝総合振興局振興局産業振興部商工労働観光課商工労働係長 山口将司さん


閉会の挨拶はとかち財団総合企画部事業創発支援グループ課長の高橋司さん。本日の講演・ディスカッションを振り返り、会場の隊員たちに今後の活躍に繋げてほしいとエールを送ります。また起業創業や事業の相談対応、ビジネスコーディネーションをしている事業創発拠点「LAND」にも「ぜひ気軽にお立ち寄りください」と本セミナーを締めくくりました。

普段は自身が従事する市町村外とは連携が少ない地域おこし協力隊ですが、本日の交流は同じ立場である隊員同士とても良い刺激になったのではないでしょうか。任期を終え、十勝に関わって活躍する地域おこし協力隊の姿が今から楽しみです!


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