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公益財団法人とかち財団

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2021年10月7日に開催された第1回「ちくだいスタートアップ体験プログラム」(略して「ちくスタ」)をレポートします。

「ちくだいスタートアップ体験プログラム」とは

本プログラムは帯広畜産大学の学生を対象に、ビジネスを一から立ち上げる「スタートアップ体験」をしてもらう事を目的に、全9回にわたる内容で構成。2年目となる今年度も昨年に引き続き、帯広畜産大学、帯広市、とかち財団LANDの連携事業として実施されます。

第1回目となるこの日は、オンラインでの開催となりました。

オンラインミーティングツール「ZOOM」を使ったオンライン開催

まず、当プログラムの事務局を務める帯広畜産大学坂本さや香さんから、本プログラムの趣旨とスケジュールについて説明がありました。今年度は前年度よりも多い全9回のプログラムで構成、そして昨年同様、プログラムの最終回には「ビジネスプランコンテスト」が開催されます。

帯広畜産大学の坂本さん(画像右下)

ちくスタ参加者の体験談

続いて、前回の同プログラムに参加した1期生の大山穂果さん赤坂伸さんによる体験談、さらに現在どの様な活動をしているかを話して頂きました。二人は前回のビジネスプランコンテストで最高賞の「優秀賞」を獲得しています。

プログラム体験談を語る大山さんと赤坂さん(左から)

(大山さん)
参加者のみんなでコミュニケーションを取りながらアイディアについて意見交換したり、一緒にバスに乗って南十勝を回ったフィールドワークでは様々な人の色んな話を聞くことができたりと、「ちくスタ」はとにかく楽しかったという感想です。現在は、「とかち財団学生起業家育成奨学金」に応募し、自分の考えたビジネスプランをブラッシュアップしているところです。「ちくスタ」では本当にすごく貴重な経験をさせて頂きました。

(赤坂さん)
「ちくスタ」を経験すると、やるべきことが整理されて自分の考えがスッキリします。また、他の参加者のアイディアを聞いて、自分の視野もどんどん広くなったと思います。このプログラムには実家の牧場(福井県池田町)をもっと発展させたいと思い参加しました。プログラムが終了した今でも、講師の方と一緒に牧場見学や、京都へ視察に行ったりと、お付き合いを続けてもらっています。「ちくスタ」で得たものは一生の宝物になると思います。

講師/NPO教育支援協会北海道 白石友柄さん

第1回目のプログラムで講師を務めて頂くのは、昨年に引き続きNPO教育支援協会北海道・専務理事白石友柄さん

NPO教育支援協会北海道 白石さん

まずは白石さんから自己紹介の一環として、最近始めたというギター(47日目)の演奏を披露。いざ演奏が始まるとギターに合わせて歌う「弾き語り」スタイル! しかも「洋楽」! というサプライズ演出に、参加者からは『すごい!』『かっこいい!』などのコメントが寄せられ、一気に楽しい雰囲気に包まれました。白石さんは演奏を通じて、「ひとつひとつのクオリティが大したことがなくても、掛け合わせることでそこに価値を生み出すことができる」というビジネスの考え方を説明しました。

弾き語りライブを行う白石さん(ギター歴47日)

さらに、自己紹介するときは名前や経歴、出身校などを言うよりも「ストーリーを聞きたくなる話」ができるかどうか重要だとアドバイス。そして参加者全員が、名前と経歴を名乗らずに今の自分を紹介するというワークを体験しました。

十勝経済人/株式会社at Local 堀田悠希さん

続いて後半「十勝経済人」のプログラムでは、道の駅ピア21しほろを運営する株式会社at Local堀田悠希さんが登壇。「日本一不良で身軽な妊婦社長です」と早速ストーリーを聞きたくなる様な自己紹介で登場しました。

自称、「日本一不良で身軽な妊婦社長」の堀田さん

「日本一、町民に必要とされる道の駅」というビジョンのもと運営している道の駅ピア21しほろ。3年前のリニューアルオープン時の苦労話などを中心に、当時の心境を赤裸々に語ってくれました。そして、士幌町民が普段から食べたくなる様な商品開発で、今では50品目を超えるオリジナル商品を手掛けている点など、いかにして現在の人気の道の駅となっていったかを話してくれました。

(スライドの一場面)

堀田さんの話を聞いた学生から「道の駅なのに観光客だけをターゲットにしないのはなぜか」などの率直な質問が飛び交いました。

「ちくスタ」事務局の想い

「ちくだいスタートアップ体験プログラム」事務局を務める帯広畜産大学・坂本さや香さんに、当プログラムに対する想いを聞いてみました。

帯広畜産大学 坂本さん

(坂本さん)
ちくだいスタートアップ体験プログラムは、「やりたいことがあるけど何から始めたらいいの?」「十勝をもっと知って色んな人と交流してみたい」「将来役立つスキルを身に付けたい」など何かにチャレンジしたい学生に寄り添うプログラムです。十勝で活躍する社会人や起業家さんなど多才な方々に講師を務めて頂き、ビジネスとは何か、何から始めたらいいかなどを教えて頂きます。

2期目となる今回は「ビジネスプラン」作成・発表が最終的な目的ではありません。グループワークなど、皆でワイワイと意見を出し合って一緒にビジネスプランを練り上げていく中で、学生と地域企業のみなさんとの新たなコミュニティを作っていきたいと思っています。

学生の皆さんがこの「ちくスタ」を通じて、新しい出会いや交流、そして新たな挑戦への第一歩になってくれれば私たち事務局としても嬉しいです。


今年度も始まった「ちくだいスタートアップ体験プログラム」。ここで参加者の学生が何を学び体験していくのか…引き続きレポートしていきます!