十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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一次産業と食の事業創発ビジネスカンファレンス「十勝アグリ&フードサミット2023」が10月12日、帯広市内のベルクラシック帯広で開かれました。
十勝管内外から24社が参加したビジネスマッチングでは、各社が課題解決や新たな事業展開に向けた商談を実施。午後からは革新的なビジネスに取り組む経営者などが集い、3つのテーマに沿ってトークセッションが行われた他、十勝の美味しい食材や製品を紹介する「とかちいいものマーケット」やキッチンカーも登場。来場者にとっては、地域の食や雑貨を楽しみながら新しいビジネスの可能性を感じるカンファレンスとなったのではないでしょうか。同サミットの様子を2回に分けてリポートします!

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各セッション約100人以上が参加。立見聴講も!


会場には、多くの企業、支援機関、学生、などの来場者が集まり大いに賑わいました。「北海道宇宙サミット2023」と同時開催されたこともあり、宇宙と食と農という十勝の地域資源をさらに引き立てるものとなりました。十勝アグリ&フードサミット単体では、約330人が来場。3つのトークセッションも各セッションで100名以上が聴講し、一部立見がでるほど大盛況でした。


十勝アグリ&フードサミット」とは

公益財団法人とかち財団が主催する、十勝内外の参加者の交流から事業創発を促進することを目的としたビジネスカンファレンス。新事業創出に積極的な地域内外の事業者による「事業創発ビジネスマッチング」や、一次産業と食をテーマとした「トークセッション」を実施。十勝地域の産業・地域資源を活用した新たなビジネス機会や事業連携のきっかけを作り、イノベーションを生み出す共創が生まれることを目指す。



ビジネスマッチング:十勝管内外から24社が参加


午前は、十勝アグリ&フードサミットの1つの大きな目玉として、「事業創発ビジネスマッチング」が行われました。ここでは、十勝地域の一次産業や食に関する分野に焦点を当て、さまざまな企業がその新しいビジネスの可能性を探る場となりました。

主催者である公益財団法人とかち財団の金山理事長の開会挨拶後、参加企業による1分間の自社紹介が行われ、各社はマッチングへの参加の意気込みと課題を伝え、25分×3セットの個別マッチングに挑みました。その後は、全参加者によるフリー商談・マッチング・名刺交換タイムへ。

マッチングイベントには、十勝の12の企業と、十勝外から12の企業が参加。参加企業は、林業から観光、ホテル、食品業まで多岐にわたり、各社が持つ強みや新しいビジネスのアイディアを共有し、事業連携の可能性を探りました。

参加企業の声


・「十勝外から参加しましたが、十勝企業の勢いと設備投資への意欲の高さに驚かされました。十勝と繋がれたことで、新たなビジネスチャンスを感じる商談ができたと思います」

・「我々だけでは解決できない課題の糸口に繋がりそうです。参加してよかった」

・「先端テクノロジーをどう生かすかが具体的に見えました。これまで諦めていた課題解決に向けて一歩進みそうです」

・「経営努力によって、しっかりとした基盤を作り上げている企業が多く驚きました。一次産業の強さにただただ、びっくりです。」

インタビューの結果どの参加者からも前向きな発言を聞くことができました!参加企業の多くが、新たなチャンスのきっかけとなったことを確信している姿が印象的でした。


とかちいいものマーケットに舌鼓を打つ


「さすがは農業王国の十勝ですね。実は会場での食も楽しみにしていました」と語るのは、昨年に続き2回目の参加となった東京の企業担当者。

今回も「とかちのおいしいとステキ」を来場者に届ける「とかちいいものマーケット」が開催。十勝産食材を使ったお弁当や軽食、雑貨やお土産の販売を行う十勝の事業者、キッチンカーが集まるフードマーケットです。プロデュースは、北海道の魅力発信雑誌「スロウ」を発行している㈱クナウパブリッシング。
午前の部を終えたビジネスマッチング参加企業のほか、北海道宇宙サミットの参加者など、多くの来場者で賑わいました。


宇宙サミットともコラボ!「北海道宇宙サミット2023合同セッション」


十勝のおいしい料理に舌鼓を打った後は、会場2階で同時開催されている北海道宇宙サミット2023において、北海道宇宙サミット×十勝アグリ&フードサミット合同セッション「宇宙 ✕ 一次産業:衛星データが変革する農林漁業の生産現場」が行われました。

モデレーターは、宇宙キャスターこと、榎本麗美アナウンサー。齊藤誠一氏(株式会社グリーン&ライフ・イノベーション 研究開発フェロー)、櫻庭康人氏(株式会社天地人 代表取締役)、高橋幸弘氏(北海道大学大学院理学研究院 教授)、前塚研二氏(十勝農業協同組合連合会 農産部 農産課 課長)、小川ひかり氏(同課 職員)ら5人が、漁業と農業分野における衛星データ利用事例や課題などを議論しました。

次ページでは、十勝アグリ&フードサミット2023のもう1つの大きなコンテンツ、トークセッションの様子をリポートします。

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