「十勝ものづくり総合支援補助金」は、十勝経済の発展に寄与することを目的とし、先駆的なものづくりや新しい産業の創造を支援する事業です。2018年度まで帯広市が実施していましたが、とかち財団に引き継がれた2019年度より「十勝ビジネス支援プロジェクト」の一環となりました。
2年目を迎えた本事業について、とかち財団の葛西さんにお話を伺いました!
葛西さん:十勝の中小企業者や中小企業者で構成されたグループなどを対象に、事業者にとってリスクの高い「開発」または「販路開拓」事業を支援しています。「開発」は、新製品や新技術だけでなく、プログラミング・システム開発といったものも対象に含みます。
研究開発、技術導入、デザイン開発、広告宣伝などに必要な経費を、「重点事業」に該当する場合は400万円(3分の2以内)、それ以外は200万円(2分の1以内)を限度に補助しています。
葛西さん:十勝の産業課題を解決し得る事業や、十勝の「食と農」の可能性を広げる取り組み、地域課題や資源に着目した成長分野(アグリテック、新エネルギー、航空宇宙など)の取り組みで、「十勝産業に広く貢献し、地域への波及効果が期待できる」事業です。ただし、「貢献度」や「波及効果の規模」については、根拠があれば展望で構いません。
葛西さん:例えば、食品製造業の業務効率化を実現し、人手不足解消に寄与するシステムの開発や、受託製造等による他企業への貢献、多様化するニーズに対応した食品開発などをイメージしています。昨今は、インバウンドの増加や健康志向の高まりと共に、ムスリムフレンドリー食品(イスラム教徒向けの食品)やベジタリアンフードなども一つの例といえます。
葛西さん:はい。本事業は「課題」をクリアするためにご活用いただくことを想定しています。「課題」が明確で「市場規模」を把握できていることと、その「解決策」が示されているかは、審査においても重要なポイントです。とはいえ、結果的に方向性が変わることも十分あり得るでしょう。軌道修正しながら「売れる」ものを目指していただきたいですね。
葛西さん:事業者の視点に立つと、限度額が比較的高く広い分野で活用できるので応募しやすいとは思いますが、予算には限りがあります。1事業者(またはグループ)が限度額いっぱいの金額で申請すると、他の事業者が使えなくなるかもしれません。その点をご理解いただいて、「リスク対策として活用する」「本当に必要な経費だけを申請する」という意識の方に応募していただきたいです!
「育成」事業ではありません。「課題」を「解決」するためにご活用ください!
説明会が下記の日程で実施されます。ご興味のある方はぜひご参加を!
令和2年度「十勝ものづくり総合支援補助金」説明会
日時:2020年3月26日(木)13:30~14:30
場所:LAND(帯広市西2条南11丁目12番地1 天光堂ビル1階)
※オンラインによる開催へ変更いたします。詳細についてはこちらをご参照ください。
※参加申込みをいただいた方には別途メールにてご連絡いたします。
参加申込:申込フォーム※お申し込みは不要です。
問合せ:公益財団法人とかち財団 ものづくり支援部 企業振興グループ(TEL0155-37-8383)