とかち財団が主催する産学官交流会「ヒューマンネット十勝」が2018年3月27日(火)に開催されました!
毎回テーマが設定されていますが、今回のテーマは「枝豆」!!
メーカーや流通など食品関連事業者さん、学術機関、金融機関など、総勢32名の皆さまにご参加いただきました。まずはバスに乗り込んで、JA中札内村さんを訪問。
北海道一の生産量を誇り、品質に定評のあるJA中札内村の枝豆。これまでの取り組みについて、山本組合長にお話いただきました。
生産者が一丸となった取り組みや、組合長のトップセールス、食味や色味を落とさない液体窒素での凍結などについて、熱のこもったお話をお聞きしました。
その後、工場へ移動。敷地内に数カ所の工場があり、交代制で100名程度の方が働いているとのこと。
見せていただいたのは、凍結した枝豆の選別作業。8月から9月に収穫された枝豆は、収穫した数時間後には洗浄・加熱/塩味付け・凍結までおこなわれますが、選別作業は年間を通じておこなわれています。
さやは2粒だけど、豆は1粒しか入っていないもの、さやの色味が悪いものなどをよっこする(※北海道弁で「よけておく」「分けて別の場所においておく」の意)作業です。よっこした枝豆はむき身の枝豆などに加工されます。枝豆をむき身に加工する際の「さや」ですが、そのままでは産業廃棄物になりますが、廃棄せずに牛などの飼料になっているとのこと! へぇ~! 適度に塩分もあり、いい餌になっているようです。
JA中札内村の直売所にも訪問した後、今度はとかち財団へ。ここからは枝豆を知る、学ぶセミナー。
まずは「枝豆の美味しさを科学する」をテーマに、とかち財団の川原が研究結果をご紹介。収穫から加工までの時間経過、加工の際の加熱・冷凍温度の違い等による枝豆の食感、食味、色等、美味しさの違いを検証した内容です。
続いて、フジッコ(株)研究開発部の紙谷さんから、「フジッコ(株)の十勝でに取り組み」と題してご講演いただきました。枝豆の葉・茎を原料として抽出される機能性素材”大豆ピニトール”を活用した食品開発などをご紹介いただきました。
講演後は、とかち財団 十勝産業振興センター内にある、大豆ピニトールを抽出するプラントを見学。
最後に十勝産業振興センター1FのレストランCOREに会場を移し、交流会です。枝豆に関する食が20種類以上! 枝豆餃子、枝豆カレー、枝豆のパン、枝豆プリンに枝豆大福、枝豆焼酎などなど、枝豆づくしの料理を楽しみつつ、参加者同士の交流がおこなわれました。
参加者の1分間スピーチ
平成14年の開始から、16年間、64回に渡り開催してきたヒューマンネット十勝も、今回が最終回。
担当のとかち財団 清水からのご挨拶で、お開きとなりました。
今回ご参加の皆様、そして、これまでご参加ご協力いただきました皆様に、心より感謝申し上げます!