公益財団法人とかち財団は、十勝管内の中小企業等を対象とした補助事業「十勝ものづくり総合支援補助金」の
2020年度採択事業者を決定いたしました。
「十勝ものづくり総合支援補助金」は新たなものづくりの先導的な取組みや新しい産業を創造する事業者の支援を目的とした補助事業で、新製品・新技術・新サービス等の開発又は販路開拓(国内外)を行う事業提案に対し、200万円を上限に事業費の一部を補助します。このうち、地域課題の解決や将来的な地域産業の創造に貢献することが期待できる事業については、重点事業として400万円を上限に補助額を増額しています。
今年度は機械分野、食品分野、新サービス分野など、様々な業種業態の事業提案による応募があり、書類審査を通過した事業者が、事業内容や事業に対する自らの想い・考え方を発表し、差別化・独自性、実現性、地域活性化への貢献などの評価が高かった4事業者を採択しました。なお、今年度においては販路開拓(国内外)での応募はありませんでした。
(左)株式会社北土開発 技術部長 河村泰彦さん (右)公益財団法人とかち財団 理事長 長澤秀行
<画像処理技術を活用したポータブル車両洗浄装置の開発>
既にサポイン事業の支援を受けジャガイモシストセンチュウ対策に有効な土砂除去性能に優れた定置型車両洗浄装置を開発している。本事業ではこれをさらに発展させその制御システムを内製化し、安定性・メンテナンス性を向上させたポータブル車両洗浄装置を開発する。
これによりシストセンチュウの拡散防止だけでなく、農畜産分野で発生している様々な病害虫への対応、各種製造・処理施設での汚染物質持ち込み・持ち出し防止など、幅広い分野への普及が可能となる。
(左)株式会社アサヒ金物 相談役 兼田 誠さん (右)公益財団法人とかち財団 理事長 長澤秀行
<地域板金業を守るための新部材・新工法の開発>
これまで板金業界の人手不足を解消するため、「平成ルーフ端部役物」、「パーフェクト波板本丸」を商品化した。この第3弾として「長尺成型笠木」の開発を行う。
これにより板金職人の笠木役物制作作業を省力化し、大幅な作業時間の短縮と高度な作業技術の平準化、施工コストの低減を図り、加えて笠木施工を要因とする漏水事故の減少に貢献する。
(左)北野牧場 代表 北野紘平さん (右)公益財団法人とかち財団 理事長 長澤秀行
<足寄チーズ街道への呼び水となる農家製チーズ開発>
素晴らしい景色・温泉そして特色ある美味しい食材などの魅力が豊富な足寄町の中山間地域に観光客・消費者を呼び込み、地域の魅力発信・活性化の呼び水となる商品の開発を行う。酪農家自らがジャージー・ブラウンスイスの放牧牛乳を使ったルブロッションタイプ(チーズ)を製造し、差別化した農家製チーズにより生産者と消費者がつながるサービスを提供する。
(左)株式会社エイムカンパニー 代表取締役 佐藤慎吾さん (右)公益財団法人とかち財団 理事長 長澤秀行
<タクシー会社と連携した飲食店宅配サービスの開発>
地場産食材を使用した安心安全な食事をお客様に提供し、十勝の飲食店、タクシー会社の売上向上、及び地元食材の消費促進を行う事を目的とし、十勝の飲食店の料理を、タクシー会社が一般のご家庭や企業に宅配するアプリを開発し、普及させる。また、このビジネスモデルを北海道内のローカルエリアに拡大していく。