とかち財団(ISOBUS普及推進会事務局)では、2019年度より開発実証事業の一環として地域の農業機械メーカより市販されている4畦タイプのポテトプランタ(馬鈴薯播種機)のISOBUS対応化に取り組んでまいりましたが、このたび試作機が完成し圃場評価試験を実施しましたので報告いたします。
今回試作したISOBUS対応ポテトプランタは、トラクタキャビン内に設置されたユニバーサルターミナルを通して株間(播種間隔)や施肥量を制御することが可能であり、従来機では機械部品の交換など手間のかかっていた播種条件の変更を容易に行うことができます。
今後はさらに、精密農業(可変播種や可変施肥)に対応するためのISOBUSタスクコントローラ機能、営農管理システムとのデータ連携機能など、スマート農業実現のために必要となる諸機能を実装する予定としています。
今回の圃場評価試験は、ISOBUS普及推進会の支援機関である帯広畜産大学、及び農業機械メーカの十勝農機の協力を得て、帯広畜産大学内試験圃場で実施しました。また本開発実証事業は、北海道科学技術振興機構(ノーステック財団)より委託を受け実施中の「食関連産業省力化促進事業」の一環として実施しています。
とかち財団は、十勝の産業振興を推進するための取り組みの一環として、スマート農業の推進に取り組んでいます。