公益財団法人とかち財団では、起業を目指す有能な人材を育成するため、将来起業を目指す学生に対し、奨学金を給付する「とかち財団学生起業家育成奨学金」の採用者を決定いたしました。
(後列左から、三品選考委員長、渡辺選考委員、芹澤健さん、杉浦大斗さん、高谷龍馬さん、近江選考委員、
前列左から、讃岐大さん、岡あゆみさん、とかち財団理事長 長澤、川辺匠真さん、平田博史さん)
採用者7名と、ビジネスプラン概要は以下のとおりです(五十音順)。
・学籍:帯広畜産大学 畜産学部 4年
・ビジネスプラン名:me+you(みーとゆー)~うれしいと美味しいの足し算~(十勝の生産者・農産物紹介販売サイトの運営)
・ビジネスプラン概要:本事業は、帯広畜産大学の学生と親族・卒業生らを対象に、「me+youブランド」として認定した十勝地域の農産物の予約制通信販売を主たる事業としている。同時に、ホームページでの生産者の情報発信に加え、農産物に対するクレームや感想などを消費者から収集することで、消費者ニーズ情報を生産者に対してフィードバックする仕組みを構築し、よりよい農業生産の達成を目標にする。本事業により、十勝農業の発展に資する事業の完成を目指す。
・学籍:帯広畜産大学 畜産学部 4年
・ビジネスプラン名:繁殖用高齢ヒツジを用いた畜産加工品(発酵ドライソーセージ)の開発
・ビジネスプラン概要:北海道は日本国内においてヒツジの主要な生産地であり、国産ラム肉の需要は年々高まっている。しかし、マトン(1歳以上)の羊肉は繊維質の硬さと臭いの点から消費者に好まれず、味付けをしたジンギスカンとして食すのが一般的である。本申請では、マトンの中でもさらに高齢な繁殖用ヒツジに着目し、畜産製品へと加工することで需要が低いヒツジに付加価値をつけ、市場への参入を図る。
・学籍:釧路工業高等専門学校 電子工学科 5年
・ビジネスプラン名:リユース携帯端末を用いた防犯ネットワーク
・ビジネスプラン概要:本事業は、子供の安心、安全を考えた防犯ネットワークを構築することを目的とする。中学生未満の子どもを対象に防犯アプリをインストールした携帯端末を無償で配布し、自治体と協力することで犯罪の抑制を図る。携帯端末は廃棄予定のものをリユースし、IoT向け回線で契約し使用する。防犯アプリにはGPSをメインとした自治体の防犯ネットワークを作成しやすいものを制作する。充電をする際に広告を表示させその広告料を収入とする。
・学籍:帯広畜産大学 大学院畜産学研究科 1年
・ビジネスプラン名:4Rカスタムブレンド肥料
・ビジネスプラン概要:高収量、高品質な作物の生産を行うためには適切な農地管理と施肥管理が重要である。土壌診断に合わせた施肥対応は現在も各農協にて行われているが、我々は「4Rカスタムブレンド肥料」を事業として提案する。これは、土地の成り立ちや土壌特性、肥料の特徴を考慮したうえで特別な施肥対応を行い、ゾーン施肥や農地管理方法の提案も行う。十勝地域において作物の収量や品質向上に貢献するとともに環境負荷を低減する事業である。
・学籍:帯広畜産大学 畜産学部 2年
・ビジネスプラン名:ブッシュクラフト・トカチ
・ビジネスプラン概要:大自然の中ナイフ一本でサバイバル・・・あなたも小さい頃一度は夢見たことがあるのではないでしょうか?私たちブッシュクラフト・トカチは、北海道・十勝の広大で自然豊かなフィールドの中、「自然と遊ぼう、自然から学ぼう」をテーマに、ブッシュクラフトを基礎に置き、釣り、キノコや山菜取り、火起こし、簡易的な家具の作成や狩猟の見学など様々なサバイバルアウトドア体験を提供します。
・学籍:帯広畜産大学 畜産学部 4年
・ビジネスプラン名:「十勝ロイヤルマンガリッツァ」の周知に挑戦-Public Relation(周知)活動への取り組み--
・ビジネスプラン概要:マンガリッツァブタはハンガリー原産のブタで、放牧飼養に適した十勝の新規畜産物として十勝ヒルズに導入された。肉質や見た目の特徴から、飲食・畜産業界では知られているが、一般的に認知度は低い。マンガリッツァを多くの人へ周知するために、周知効果がある広告媒体を考案した。観光客や学生をターゲットに設置することで、不特定多数へ拡散が期待でき、マンガリッツァを含む十勝産ブランドの魅力を全国に向けて発信する。
・学籍:帯広畜産大学 畜産学部 4年
・ビジネスプラン名:十勝産スペルト小麦(古代コムギ)の生産・販売事業~十勝産スペルト小麦を全国へ発信~
・ビジネスプラン概要:本件は、国産では珍しいパン用小麦のなかでも、ヨーロッパで広く栽培されているスペルト小麦に注目し、スペルト小麦の「品種開発から生産・販売」までをひとつの事業として展開する。具体的な計画として、帯広畜産大学大西研究室でスペルト小麦と既存のパン用小麦の交雑品種の開発および種子の確保を目指す。つぎに畜大発ベンチャーとして、開発したスペルト小麦の種子をもとに、十勝を中心とした生産者に対し、栽培方法、資材調達、製粉後小麦の販売経路の確保までの部分をセットにして販売する。十勝産スペルト小麦の普及により、小麦の食料自給率向上に貢献することも望まれる。
とかち財団は、起業への意欲の喚起や起業家精神を身に付けるため、起業家支援プログラムを通して、奨学生の起業への支援を実施して参ります。また、学生起業家育成奨学金の他にも、起業創業の各ステージに対応した支援プログラムと支援環境で、起業・創業・事業創発支援を実施し、地域の稼ぐ力を創出して参ります。
お問い合わせは、とかち財団 事業部地域連携支援課(TEL0155-38-8850)まで。