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レポート

2月27日に実施された「100人のイノベーターが描く十勝ドリームマップ会議2019」のレポートをお届けします!

「100人のイノベーターが描く十勝ドリームマップ会議」とは
イノベーター同士の交流から新事業創発を促す目的で、2017年よりスタートしたワークショップ。十勝の起業家・経営者などの参加者約100名が、互いに刺激し合いながら十勝の未来に思いを馳せ、夢を語り合う。毎年異なるプログラムで実施され、全国から招聘したゲストメンターがテーマに沿って参加者を導く。第1回目は20mのホワイトボードに十勝のグランドデザインを描き込み、十勝の可能性を可視化。第2回目は、コミュニケーションの大切さを体感する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(暗闇体験)」が行われた。 主催者は、帯広市、とかち財団、フードバレーとかち推進協議会で構成される「ドリームマップ会議実行委員会」。

第3回目の開催となった今回。キャンプ場さながらの遊び心あふれる会場(北海道ホテル)に、リラックスした装いのイノベーターが集結しました。なんでも、ドレスコードが“ビジネススーツNG”なのだとか。

帯広市商工観光部商業まちづくり課の鳥本さんと米沢帯広市長から、開会の挨拶が行われます。

米沢市長「地域に魅力あふれる事業を生み出すべく、地域内外の人材が交わり互いに触発し合うことで、“創業・起業のエコシステム”の一旦を担う会となることを期待しています」。

米沢市長の挨拶の後、協賛者・協賛企業の内、本会への出席者が紹介されました。

【協賛者・協賛企業(敬称略)】
松井利夫(㈱アルプス技研 創業者 取締役会長)
敷島製パン㈱ 総務部長 石橋徹
フジッコ㈱ 代表取締役社長 福井正一
サッポロビール㈱ 北海道本部 道東支社長 権瓶宏史
アース環境サービス㈱ 本部営業部 部長補佐 永野弘和
富士通㈱ 北海道支社 帯広支店 マネージャー 成田憲和

とかち財団の飛川さんと高橋さんが、動画を活用し本会の趣旨を説明します。

会場デザインを担当した㈱デスティネーション十勝の河合専務取締役は、デザインコンセプト「人生に野遊びを~十勝をアウトドアの聖地に~」に込めた思いを語ります。

ワークショップ「イノベーションの秘密基地」

インプットレクチャー

まずは、ワークショップの企画協力を行った㈱グランドレベルの田中さんが、「1階づくりはまちづくり」というテーマでインプットレクチャーを行います。

田中さん「私たちが考える“まち”とは、人間が地面に立った時に自然と視界に入る風景のことなのです。地面(パブリック)と建物(プライベート)が交わる1階が居心地の良い空間となれば、人々の日常の質が高まり、コミュニティが生まれ、ビジネスの業績向上にもつながります。そのためには、対象者や利用方法を限定したデザインではなく、個人の自由(多様性)が尊重され、能動的な活動を引き出す機能や環境を提供する“補助線のデザイン”であることが重要だと考えています」。

田中さん「東京にあるビルの1階をリノベーションした 喫茶ランドリー(家事室のあるカフェ)では、オープンから半年でワークショップや勉強会、生け花の練習など、多種多様な100以上の催しが実施されました。これらはすべて、利用者の皆さんから持ち込まれた企画です。“やってみたらできた”という体験やワクワク感を生み出す空間として機能していると思うと…うれしいですね(笑)」。

田中さん「世界的な幸福都市・起業都市には共通点があります。それは、次の3点です。①起業支援制度の整備、②支援プログラムの実施、③誰もが日々アクセスできる拠点の整備。①と②はソフト面の取り組みであり、TIPかみしほろ起業塾などで、すでに実施されていますね。今回のワークショップでは、③誰もが日々アクセスできる拠点「イノベーションの秘密基地」を考えていただきます!」

ワークタイム

参加者約100名が、A~Jの10グループに分かれて「イノベーションの秘密基地」の具体的なイメージ(ロケーション、利用者のイメージ、外観・内観など)を考えます。各グループには、ゲストメンターが1人ずつ入ります。

【ゲストメンター(敬称略)】
㈱まめくらし代表取締役、㈱nest代表取締役 青木純
㈱MATCHA代表取締役社長 青木優
コンセプトデザイナー、㈱バウム代表取締役 宇田川裕喜
日本愛妻家協会主任調査員 小菅隆太
野村総合研究所2030年研究室室長 齊藤義明
㈱旅と平和、日本パクチー狂会会長 佐谷恭
㈱スコップ、ソーシャルコンテンツディレクター 真田武幸
デザイナー、クリエイティブディレクター、イッツコム社、東京カルチャーカルチャー担当部長 瀬津勇人
403architecture〔dajiba〕代表、建築家 辻琢磨
㈱D2 Garageコミュニティマネージャー、Open Network Lab HOKKAIDO事務局 山崎清昭

ワークタイムは90分。自己紹介から始まり、十勝の地域資源や街中の動線についての意見をシェアしていました。メンターは、事例を紹介したりキーワードを投げかけたりして、参加者を導きます。

10グループを巡る“公開進捗確認”が盛り上がった辺りで、残り時間はあと僅か!発表に向け、模造紙に描き込む手が速くなります。

発表

そして、いよいよ各グループの発表が始まりました!

【Aチーム】フルムーン移動ひみつバス

●Aチーム「満月の夜に19市町村のどこかへ移動する秘密基地です。商店の人など、地域の人も巻き込んで飲食します」。
●メンター瀬津さん「十勝のすべてが良い場所だから、集まった方が楽しい!という、十勝らしいスケールの大きな発想で生まれたアイデアでした」。

【Bチーム】ノンアルコールバー BA-BA-BAR

●Bチーム「帯広駅北側の高齢者マンション1階で昼からオープンするノンアルコールのバーです。住人、ビジネスマン、観光客などが集まって“飲酒せずに”交流します」。
●メンター青木 優さん「飲酒しない人も増えていますし、面白いアイデアだと思います。メンバーそれぞれがアイデアを出して形になりました」。

【Cチーム】十勝炭っこ暮らし

●Cチーム「街中にビニールのドームを点在させ、炭火をおこして飲食しながら交流します。ものづくりや婚活、食育に使えるアナログ空間です」。
●メンター小菅さん「(停電により解凍された)お肉がたくさん食べられて良かった!という、2018年のブラックアウトの体験から生まれた発想です」。

【Dチーム】学生と社会人の交流の場

●Dチーム「帯広畜産大学とJR帯広駅の間に、1人で気軽に立ち寄れる学生と社会人の交流の場を設けます」。
●メンター佐谷さん「大学の知識を学外に出す機会が生まれ、社会人との接点が無い学生の悩みを解消する場となるかもしれません」。

【Eチーム】レールを外れたHappyな秘密の人生を 十勝のスペシャリストが次世代の子どもたちに そそのかす隠れ家

●Eチーム「トレーラーハウスに秘密基地の7つ道具を載せて移動します。パンの作り方や豚の育て方など、子ども達に原体験を提供します」。
●メンター齊藤さん「テクニックではなく、“レールを外れることは怖くない”という大人からのメッセージを伝えられると思います。

【Fチーム】移動する図書館

●Fチーム「“世界中の絵本”など、1つのテーマに絞り込んで本を集めた移動図書館です。コミュニケーションを促すために、屋外の空間も活用します」。
●メンター宇田川さん「市長やハンターなど、様々なメンバーがいるグループでした。多様な年代・ライフスタイルの人々が交流できるアイデアだと思います」。

【Gチーム】アイデアマリアージュ倉庫

●Gチーム「D型倉庫や麦稈ロールを活用した交流の場です。コンシェルジュの案内で、人と人、情報をつなげます」。
●メンター真田さん「“事業が出会うのも結婚”という会話から盛り上がり、生まれたアイデアです。やりたいことや、いいなぁと思うことが自然と重なり合うグループでした」。

【Hチーム】とかちプラザに屋内公園を

●Hチーム(メンター辻さん)「イベントはきっかけであり、大切なのは日常です。とかちプラザの1階アトリウムを屋内公園として整備し、美味しいワインとともに十勝のチーズが食べられる飲食事業を行います。雨や雪の日には屋内で過ごすことができ、天気の良い暖かい日には屋外の公園を含めて楽しめます」。

【Iチーム】十勝人生開拓ゲーム BENZO

●Iチーム「ゲームを始めたらどこでも交流の場になると考え、新規就農をテーマにした人生ゲームを考えました」。
●メンター青木 純さん「十勝のボードゲームコミュニティに所属しているメンバーや、農業系の仕事をしているメンバーがいて、このようなアイデアが生まれました」。

【Jチーム】木とともに成長するひみつきち

●Jチーム「街中に森を出現させ、交流の場を作ります。移住者、出張中のサラリーマン、学生、お年寄りなど、訪れた人をキーマンが混ぜ合わせます」。
●メンター山崎さん「十勝は、街と自然が分離されているように思います。建物の中心に木を植えるこのアイデアで、街中に自然豊かな交流の場を創出できると思います」。

総括

発表後、ゲストメンターの10名により総括が行われました。
「限られた時間の中で、アイデアをどんどん出せる人材がいることが素晴らしいと思いました」
「十勝の皆さんは、ワークショップに慣れてきているように思いました(笑)。プログラムのアップロードが必要だと感じています!」
「会場の設営も含めて自由な空気があり、素晴らしい会だったと思います」

こうして、ワークショップが終了。
協賛企業を代表し、フジッコ㈱代表取締役社長 福井正一さんからコメントがありました。

「私もワークショップに参加しておりましたが、メンターが良いリードで導いてくれました。また、想像力豊かで意見をしっかり発言される女性が多いという印象でした。今回生まれたアイデアを、ぜひ実現させてほしいと思います」。

最後に、とかち財団の理事であり㈱アルプス技研 創業者 取締役会長の松井利夫さんから総評がありました。

「他人の話にどれほど耳を傾けられるか、振り返ってみる必要があります。周囲の人への気遣いや感謝を欠いて成功することはありません。自分とは異なる人と協力して、変革を起こしてください。1階の外観以上に重要なのは、ひとり一人の心の内観です」。

本会で出会った十勝のイノベーター達が、今後どのような変革を起こすのか!?そして、生まれたアイデアの実現が楽しみです!


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