十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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2023年8月2日~5日に開催された、十勝の高校生を対象とした課題発見・解決プログラム「Tokachi EGGs~本気(ガチ)の社会科見学~青春しない?~」のレポートをお届けします!
本プログラムは、十勝の高校生により構成される高校生団体「CAN-PASS(キャンパス)」が主催、「とかち財団」が共催し、開催されました。


2021年の第1回、2022年7月の第2回に続き、2023年で3回目の開催。今回は過去最高人数となる17名の高校生が参加しました!


主催【CAN-PASS(キャンパス)】
2020年3月に「マスク橋渡しプロジェクト」をきっかけに発足した十勝の学生による高校生団体。初代代表の明日見和佳さん(当時高校3年生)が本プログラム「Tokachi EGGs」の第一回目を開催し、今年で3回目となる。現在は森陽香さん(高校2年生)が代表を務め、活動を続けている。

CAN-PASS3代目代表 森陽香さん



共催【とかち財団】
本プログラムで得られる「十勝地域の課題を発見し、その解決策を考える」という体験は、「起業家がビジネスを作っていく際の考え方にも繋がるものである」と捉え、高校生の将来の可能性や選択肢を広げる目的で参加。
高校生が仲間と語り合い青春し、プログラムを体験した後に「実はこれって起業の第一歩でもあったんだ!」と、気付きを得てくれることを期待している。

3回目の開催となる今回は、前回より参加高校が2校増加したことで、多種多様なバックグラウンドを持つ高校生がプログラムに参加。
多様性あふれる仲間との触れ合いは、物事を多角的に捉える力を養い、新たな気付きの獲得を後押しする機会となりました。

4日間にわたる本プログラムは参加者(高校生)が4チームに分かれて活動します。チームは、参加者4人程度、撮影・記録係として「CAN-PASS」のメンバー1人、大学生メンターが1人の計4〜5名で構成されていて、各チームのメンターには上智大学2年の芹澤愛瞳さん、國學院大学1年の望月菖心さん、同志社大学1年の吉岡優さん、専修大学3年の金田和大さんが務めます。

メンターの皆さん。左から、金田和大さん、芹澤愛瞳さん、吉岡優さん、望月菖心さん

Tokachi EGGs 1日目


始めに、CAN-PASS代表の森さんによる本プログラムのビジョンや目的の説明を実施し、高校生達に共通認識を持ってもらいました。

その後、運営側が事前に実施した聞き取り結果を元に、興味関心が近い参加者同士でチームを編成
各チームで自己紹介を行った後、1日目のプログラムが本格的にスタートです!

まずは、自身やチームメンバーの興味関心ごとや好きなことなどについて話し合うグループワークを実施。自分自身を知るだけでなく、参加者がお互いを理解するための取り組みとして有効な時間となりました。
その後は、ディスカッションでお互いの意見を共有したり、実際に地域の現状を知るためのフィールドワークを実施。帯広市中心部の街なかに繰り出し、小売店の店員さんや事業者さんのヒアリングしながら、地域が抱える課題を明確に捉える作業を行いました。

Tokachi EGGs 2日目


2日目は、株式会社ELFの大久保さんの講話からスタートです。高校卒業後、フットサルのプロ選手として活動してきた大久保さんのこれまでの経験や起業に至った背景、現在の活動などについてお話を伺いました。

株式会社ELF大久保さん講話の様子


その後は、参加者の交流を図るレクリエーションを実施し、和気あいあいとした時間を過ごしました。

レクリエーションの様子


午後からは1日目と同様に、チームにわかれてディスカッションやフィールドワークを実施。
「自分たちが着目したポイントは現実的に生じている地域課題なのか」「課題によって困っているのは誰なのか」といった点を中心に、課題の解決方法についても議論を重ね、アイディアを挙げていきました。

Tokachi EGGs 3日目


3日目午前は、広尾町地域おこし協力隊の錦古里さんの講話からスタート。大学生の頃から起業を目指し、ビジネスプランの実現に向けて取り組み、今でも広尾町地域おこし協力隊として活動しながら、やりたいことの実現に向けて取り組んでいる錦古里さんのお話を伺いました。

広尾町地域おこし協力隊 錦古里さんの講話の様子


午後からは、2日目に挙げた地域課題解決のためのアイディアが実現可能なものであるか、改めてフィールドワークを通して調査を実施。なかには、関連企業や自治体等に直接話を聞きに行ったり、電話によるヒアリングを行ったりするチームも
進捗が早いチームは、プレゼン資料の作成に取り掛かっていました。
いずれのチームも外で積極的に活動し、最終日の発表に向けて解決策のブラッシュアップを行っていました。


Tokachi EGGs 4日目


最終日となる4日目は、3日間の本プログラムで得た知識や情報を活かし、各チーム発表資料の作成に取り組みました。
メンターによるリードのもと、チーム内で役割分担を行い、限られた時間の中で協力しながら作業を進めていきました。


発表会


そしていよいよ発表会!4日間で行った議論やフィールドワークの内容、それらを通じて発見した課題、課題に対する解決策について、チームごとに発表を行いました。

チームごとの発表の様子



各チームの発表内容

※発表当日に参加できた学生のみ写真を掲載しています。
発表内容
チーム「プルーマンズ」は「帯広市にある商業施設の分布格差」「街なかの行動範囲が駅周辺と限定されている」「開催されるお祭りが多いが、街に定期的な活気が少ない」という3つの課題に着目しました。そしてこれらの課題を解決する方法として、十勝で開催されている食と音楽をテーマとした大規模イベント「十勝マルシェ」を活用するアイディアを考案。「十勝マルシェ」は、作り手と買い手の出会いの場がコンセプトの一つだそうですが、それを出会いの場だけにとどめず、イベント終了後も継続的な関係を築くことができるアイディアを考案。消費者が出店店舗の料理を作る体験ができる「体験型フードコートブース」を設置し、出店者と消費者の間でより深い交流をした後に、出店者は次回以降の来店時に使用できるクーポンを配布することで、イベント終了後も継続的な関係を築くことができるアイディアを発表しました。
発表内容
チーム「吉本てでぃべあ」は、気軽にスポーツを楽しめる機会の不足や、他校との交流の少なさといった課題を指摘しました。これらの課題を解決するために提案したのは、「トカティーンフェス」の開催です。このフェスティバルは、十勝地域の10代の若者(ティーンエイジャー)が集まり、体育祭のような形式で気軽にスポーツを楽しんだり、交流を深めることができるイベントです。このイベントを通じて、高校生が普段はなかなか体験できない活動を十勝で実現するアイデアを発表しました。
発表内容
チーム「水道水」は、中高生が放課後にリラックスしたり勉強するための場所が不足しているという課題と市内に多く存在する未使用の空きスペースに焦点を当てました。高校生に対して直接行った聞き取り調査から、高校生が「明るくて入りやすい場所」「価格が手頃な場所」「長時間滞在できる場所」を求めていることがわかり、この3つのニーズに基づき、帯広市内の空きスペースを利用し、「高校生が高校生のために作る居場所」を地域の企業と協力して実現するアイディアを発表しました。
発表内容
チーム「チームオリゴ」は、十勝地域の魅力として「食」に注目しました。企業への聞き取り調査を通じてわかったのは、「十勝の食を観光客や地域外の人々により積極的に紹介するためには、地域住民自身が十勝について深く理解する必要がある」ということです。この問題を解決するために、2つのアイデアを考案。1つ目は「出張授業」の実施です。これは、高校生が他校を訪れ、十勝の食を紹介し、地元の理解を深める取り組みです。2つ目は「もぐもぐマップ」の作成です。これは、観光客だけでなく地域住民も対象とした、おいしい飲食店を簡単に見つけられるマップです。これらの活動を通じて、高校生が十勝の食をPRするアイディアを発表しました。



また、当日は高校生たちの発表を聞きたいと、会場には多くの方が参加。各チームの発表に対して、参加者からたくさんを質問が寄せられ、大変盛り上がりのある発表会となりました。

各チームの発表が終わると、4日間一緒に活動してきたメンターから、発表についての感想と、チームのメンバーに向けてメッセージが伝えられました。
こうして4日間全てのプログラムが終了!最後は参加した高校生がプログラムを通じて感じたこと経験したことを踏まえて、今後の意気込みを一人ずつ発表しました。

今回のプログラムで、地域の課題に目を向け、さらにはたくさんの大人から直接話を聞くなどして課題の解決策をチームの仲間と考えるという経験をした彼ら彼女らが、これからどんな行動を起こしていくのか、とても楽しみです!