十勝Z団(トカチゼットダン)

公益財団法人とかち財団

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2020年11月12日。新型コロナウイルスの影響により、オンラインミーティングツール「ZOOM」を利用したオンライン開催となった第4回「ちくだいスタートアップ体験プログラム」をレポートします。

「ちくだいスタートアップ体験プログラム」とは
本プログラムは帯広畜産大学の学生を対象に、ビジネスを一から立ち上げる「スタートアップ体験」をしてもらう事を目的に、全8回にわたる内容で構成。最終的な目標として翌年2月開催予定の「ビジネスプランコンテスト」に向け、帯広畜産大学、帯広市、とかち財団LANDの連携事業として実施されます。

過去のレポート

今回、学生はオンラインでプログラムに参加しました。

最初に本日の講師兼進行役の株式会社グロッシー北村 貴さんから、今日の講義の説明があり、当プログラム初のオンライン講義がスタートしました。

北村さんと一緒に、今日の講義を担当するのは株式会社エントライズマネジメント野村幸司さん(左)、そして次回の講師、株式会社NKインターナショナル二宮翔平さん(右)です。

今日の講義では、『コンビニと帯広畜産大学で産学共同の新商品を企画する』というテーマが設けられています。この日参加した学生たちは、新商品のアイディアを企画書にまとめてきました。

ペアワーク

ZOOM内のブレイクアウトルーム(※)という機能を利用し、学生同士が1対1でディスカッションをして、自分のアイディアをブラッシュアップすることに。
(※大人数でのZOOMミーティングの最中に、参加者を小さいグループに分けて小ミーティングができる機能)

設けられた時間は5分間。最初の2分間で自分のアイディアを発表し、次の3分間で相手に意見や感想をもらって考えをまとめます。

慣れないオンラインでのディスカッションに手こずりながらも、お互いのアイディアについて「もっとこうした方が良くなりそう!」と、熱く語り合っていました。講師の皆さんも学生の中に混ざりながら、ペアワークは進んでいきます。

新商品アイディア発表

相手を替えて2度のペアワークが終わると、いよいよ皆の前で発表です。
発表の仕方にルールはありません。決められているのは、2分間という時間だけ。それでは発表のスタートです!

発表者の緊張感がモニターからも伝わってきます。

学生から発表された新商品は、ネーミングや、価格設定、搬送コストやSNSでのPR方法に至るまで、様々な要素について考えられていました。そして、これまでの講義で習った「3C分析」や「SWOT分析」などを使ってアイディアの根拠を示したり、前回のフィールドワークを経験したことで、アイディアに深みが増しているようにも思えました。

2分間の発表が終わると、講師の皆さんからそれぞれの視点で、「ターゲットを広げてみてはどうか」、「もっと食材を絞り込んだ方が良い」、「競合が多いので十勝産というだけでなく+αの魅力を!」、「発酵あんこと組み合わせると面白くなりそう」など、その商品を本気で売るための改善点についてアドバイスがありました。

講師/株式会社NKインターナショナル 木田さん

すべての発表が終わり、続いて話をしてくれたのは、全国で20店舗ものモバイル通信事業を中心に様々な事業を運営する株式会社NKインターナショナル木田直樹さん。北村さんからは「やっていること(事業)が斬新」と紹介されました。どんなお話を聞くことができるのかワクワクです!

ご自身が25歳で立ち上げた会社を、どうやって拡大してきたかを説明。そして、いかに人が働きやすい職場を作るかを追求している点などを重点的に話しました。

十勝や北海道だけでなく全国で戦っていくために、これまでの有形サービスからWEBを使った無形サービスにシフトしていくなど今後の展望を語り、現在準備中の事業を紹介しながら、どういった経緯でプロジェクトが生まれ、事業として成長していくかを伝えました。

最後に学生たちに向けて、「仕事でも遊びでも、おもしろくやろうとする姿勢が大事」と語ります。会社のモットーである「やるなら、とことんおもしろく。」のメッセージを送り、当プログラム初のオンライン講義を締めくくりました。

講師の感想

今回は、講師の方に感想を頂きました!

NKインターナショナル 木田さん(左)/二宮さん(右)

(木田さん) 今、学生が体験しているこの「アイディア探し」がとても大事。そして、厳しい環境下にならないと良いアイディアは生まれないので、まず考えを「苦労」に変えて欲しい。どうやったらその商品が売れるかを、本当に苦労して考えることで、良いアイディアがどんどん生まれてくる。そして、そのアイディアが全国でも勝負できるアイディアに育っていくと思う。

(二宮さん) ほとんどの人が新商品の開発に十勝産の食材を選ぶ中、考えを外して十勝という環境を商品に繋げる「キャンプ用品を売る」というアイディアは良かった。たとえ十勝産の物を使わなくても、十勝でやっていること自体が「十勝産」だと思っている。社会から求められる物がどんどん変わってきているなかで、自分が本当に楽しんでやりたいことと、仕事がマッチできるように頑張ってほしい。

フィールドワークや十勝の経営者のお話などのインプットと、アイディア発表などのアウトプットが絶妙に混じり合ってきた「ちくだいスタートアップ体験プログラム」。これからも目が離せません。次回以降のレポートもお楽しみに!